シミケア

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シミの知識

色素沈着(シミ)とは、表皮の中の色素細胞(メラノサイト)によってつくられたメラニン色素が排泄されず皮膚に沈着して色素斑をつくることを言いいます。また、色素の欠損、脱失による皮膚色の異常も色素細胞異常症の一つとして同様に扱われています。

a) 色素増加に起因するもの
先天性…雀卵斑、太田氏母斑
後天性…日焼けによるシミ、肝斑、皮膚疾患後の色素沈着、老人性色素斑、ベルロック皮膚炎、女子顔面黒皮症、アジソン病、ニキビ跡、傷痕
b) 色素の減少、消失、欠損に起因するもの
先天性 白皮症
後天性…尋常性白斑、老人性白斑
c) メラニン
色素異常の原因であるメラニンは広く動植物に存在する黒褐色の色素です。
メラノサイトは基底細胞間に存在する突起をもつ細胞で、この突起を通じ基底細胞に色素(メラニン顆粒)を送り出します。必須アミノ酸の一種であるフェニールアラニンと、フェニールアラニンから作られるチロシンは、メラニン生成の元となる物質となります。チロシン(チロジン)はチロシナーゼによって酸化され、DOPA (ジヒドロキシフエニールアラニン)を生じ、これが重合してメラニンを作ります。ビタミンCが不足するとチロシンのホモゲンチジン酸を経由して酸化する経路がおさえられ、ホモゲンチジン酸がたまり、逆にチロシナーゼが活性し、メラニンの合成が盛んになり皮膚が黒くなります。
d) メラニンを増加させる要因
外的要因  紫外線
内的要因  副腎機能不全
      肝臓の衰弱、ガン、結核
      内分泌失調
      ・妊娠
      ・婦人科疾患
      ・更年期障害
      一飲食物
      酸性体質
心的要因  精神的ストレス

メラニンのライフサイクル

  • 基底細胞にあったメラニンが角化作用にのって押し上げられ、やがて「アカ」となって体外に排泄されます。
  • 表皮細胞に取り入れられなかったメラニンは、真皮に落ち、マクロファージに貪食され、リンパ管や血管に入ります。(体内排泄)その後、リンパ管や毛細血管を通って体外へ排泄されます。

メラニンに影響する要因

① MSH (色素形成細胞刺激ホルモン)
メラニンを増加させる働きを持つ色素形成細胞刺激ホルモン(MSH)は脳下垂体中葉から分泌されます。副腎から分泌される副腎皮質ホルモンは、MSHの分泌を抑制する働きをしますが、副腎が機能不全をおこすとこの副腎皮質ホルモンの分泌が減少しMSHが過剰に分泌されるため、メラニンが増加し身体全体にシミを作ります。(アジソン病)また、精神的ストレスも視床下部の内分泌や自律神経の中枢に悪影響を及ぼし、MSHの分泌を高め、色素沈着をおこします。
② 婦人科疾患
前述の様に内分泌に異常をきたすとシミが出来ますが、女性の場合は特に女性ホルモンの分泌増加や妊娠、婦人科疾患による女性ホルモンのアンバランスなど、メラニンを増加させる要因が多く、注意を要する?要があります。
③ 肝臓の機能低下
肝臓の機能低下は体内の女性ホルモンの排泄に支障をきたし、エストロゲンの作用が高まり、メラノサイトを刺激します。その他、内臓疾患はメラノサイトを刺激しメラニン増加をおこします。
④ 食事
フエニールアラニンやチロシンなど、メラニンの元となるアミノ酸の過度の摂取や神経の興奮作用をもたらすカフェインは、メラニンを稼働拡散させ、色素沈着を増大させます。